第5話:出産祝いはレバノン料理のデリバリー
ある日、美穂先生から荷物が届きました。
開けてみると、そこには、手作りのレバノン料理の数々!
ファラフェル
ヨーグルトソース
ケバブ
ホモス(ひよこ豆とゴマペーストのディップ)
ババガンヌーシュ(焼きナスとゴマペーストのディップ)
日本でレバノン料理の材料を集めるのはちょっと面倒で、作るのはもっと面倒なことを知ってるだけに、感謝と嬉しさで心がいっぱいになりました。
おまけに、私の大好きなキャロットケーキまで。
どこの世界に、私のためにここまでしてくださる方がいるでしょう。
実は、この数日前に第三子を出産した私。
レバノン料理ほど嬉しい出産祝いはありません。
日本でこれほど美味しいレバノン料理は、お金を出しても買えません。飛行機に乗って行かないと食べられない本場のレバノン料理を、自宅で家族と食べられる幸せを表現する言葉が見つかりません。
私の出産のサポートのため、大阪から来てくれていた母も、私の影響ですっかりレバノン料理のファンになっていたので、大喜びでした。5歳の娘も、3歳の息子も、夫も、我が家は家族でレバノン料理が大好きです。
そういえば、6年前、長女の出産が近づいた時に、当時、美穂先生がお料理の監修を務められていた馬喰町アートイートでベビーシャワーをやってくださったのですが、その時もレバノン料理で祝ってくださいました。
子供たちのレバノン料理好きは、お腹の中にいた頃から始まっていたのかもしれません。
実は、私たち夫婦の新婚旅行はレバノンでした。
「新婚旅行先がレバノン」と言うと、夫のまわりからは「なんで?大丈夫なのか?」の声しか聞こえてこなかったとか。それでも、迷わず「行きたい!」と言ってくれたことに感謝です。
この通り、無事に帰ってきています!
乗り継ぎのドバイでレバノン行きの飛行機を乗り過ごすというハプニングはあったものの、レバノンでは記憶に残る時間を過ごすことができました。
洗練されたベイルートの街並み
そこからバスで少し行くとパレスチナ難民キャンプ
ジャズの生演奏を聴きながら葉巻が吸えるバー
と思えば、200円のファラフェル サンドイッチ屋さんがあって
お金持ちのアラブ人の別荘が立ち並ぶ地中海沿いの整備された道には
シリアからの難民が溢れかえっている
わずか19.8㎢のベイルートは多様性の街
その街は訪れる度に、私にたくさんのことを教えてくれる、考えさせてくれる。
だから私は何度だってまた、レバノンに行きたくなるのかもしれません。
もちろんあのファラフェルも食べたくて。
今後は子供たちも連れて行こう。
いや、レバノンに行ってみたい日本の皆さんと一緒に、Beit Lebanonだから魅せることができるレバノンツアーを企画してみたいです!
(終)
文・写真:Beit Lebanon 田中有雅
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